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曳航飛行に重要な両機の関係位置
曳航飛行の練習でもっとも重要なのは、グライダーと曳航機の関係位置を保つことである。曳航練習は、はじめ、直線飛行から始めなければならない。曳航機はバンクの浅い旋回で、直線飛行の多いコースを飛ぶ。グライダーは、曳航機がグライダーの風防の前面にあるように努める。その次の段階には、曳航機と水平線の関係に注目する。どういうときがレベルトウであり、パイトウであり、あるいはロウトウであるかを覚える(3−112図参照)。
以上のことがわかって、グライダーを正しい位置に保てるようになったら、計器類(高度計・速度計・昇降計等)をちらちら見ながら、曳航コースはどこを通っているかなどに気をつける。

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曳航による離陸操作(グライダー操縦上の注意事項)
飛行機曳航による離陸は、いつまでたってもむずかしいものである。特に、高性能機であればあるほど、また、重心点近くにフックがある機体では、気がゆるせない。曳航中には、必ず曳航機のまうしろにつき、横風の場合はいっそう気をつけなければならない。
グライダーと曳航機との曳航中の関係は、3−113図に示すような順序で、曳航されなければならない。

 

 

 

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